H2 水素
化学的性質
①室温、大気圧で無色・無臭の可燃性ガス。 ②あらゆるガスの中で最も密度が小さく、拡散速度が非常に大きいので、細孔・薄膜等 から外部へこの漏洩ガスは周囲へ拡散しやすい。 ③酸素または空気中で淡青色の炎をあげて燃焼(酸化)し、水を生成する。 ④ハロゲン元素に対し強い親和力を示す。 ⑤塩素とは常温においても化合し塩化水素となり、特にその混合物は日光を直射させても 激しく爆発する。 ⑥高温・高圧・触媒の存在下で窒素と反応し、アンモニアを生成する。 ⑦高温・高圧・触媒の存在下で一酸化炭素と反応し、アルデヒド・アルコ-ル類などを 生成する。 ⑧他の化合物中の酸素と化合して水となる。(還元作用) ⑨常温では金属腐食性はないが、高温高圧では鋼を脱炭したり水素ガスが金属中に 溶解して、組成を破壊する水素脆性を起こす。 |
取扱上の注意環境安全対策
①容器に逆流することを防ぐ措置をする。(逆止弁等) ②配管及び機器に漏れがないかを調べる。 ③ガス漏洩事故が起きた時に取るべき処置を予め定めておく。 ④酸化剤と活発に、ときには爆発的に反応するため、一緒に保管しない。 ⑤水素の燃焼の特徴として水素炎は見えにくく、輻射熱が少ないため熱気を感じにくい ので、不用意に近づくと火傷をする。 |