化学的性質

①無色・無臭の気体で、水にはわずかに溶ける。液化酸素は淡青色を呈しその約半分は
 O4であるといわれている。
②地殻中に最も多量(約50%)に存在する元素である。空気中には21%含まれ、
   生物の存在に欠くことのできないガスである。
③化学的に活発な元素で、希ガス、ハロゲン元素及び白金・金等の貴金属以外のすべての
 元素とは直接に化合して酸化物をつくる。
④化学反応に使用する際は、過酸化物等が生成して爆発の原因となることがあるので、
   注意が必要である。
⑤アルミニウム・鉄・銅等も赤熱して酸素ガス中に入れると、まぶしい光を放って
 燃焼する。
 酸素水素炎は、2000~2500℃、酸素アセチレン炎は3500~3800℃の
 温度に達する。
⑥酸素又は空気中で無声放電を行わせるとオゾン(O3)を発生する。
⑦酸素自体は燃えないが、燃焼を助ける性質(支燃性)がある。

取扱上の注意環境安全対策

①容器やその器具類(バルブ・調整器・圧力計・継手及びスパナ類)には、
 油・グリ-ス等、油脂類を絶対に付着させてはならない。
②油脂類の付着した手や手袋で取り扱ってはならない。
③酸素を、圧縮空気や空気の代わりに使用しないこと。
④使用する圧力計・調整器等は禁油表示されているものを使用する。
⑤衣服のゴミ取りや汗とり等の目的で身体に吹き付けてはならない。